クイズ冊子の1枚目の8本あるグラフの説明ポイントです。
1つ目と2つ目のグラフで「下がったケース」の説明をした後、「値上がりしたらどうなるの?と思われるかもしれませんね。こちらをご覧ください。」と言って、8本グラフを説明します。
8本グラフの説明方法

似たような値動きの商品が8本あります。それぞれに10年間のつみたて投資平均法をした場合、成績がよくなる順番を当てるクイズです。
第1問:1番成績が良かったのはどれ?
8個の商品のうち、つみたて投資平均法をした場合、利益が最も大きいのは上から何番目の商品でしょうか?
ほとんどの方が8番目の商品を選びます。それまでに、「投資の成績=量×価格」を理解しているのです。
正解は⑧です。
すると、次の疑問を持つかもしれません。「果たしてつみたて投資平均法は、投資の成績の良い商品を選ぶのがいいのだろうか?」「つみたて投資平均法は、成績の悪い商品を選んだ方がいいのだろうか?」という疑問です。
その疑問に答えるためにも、もう1問クイズを出します。
第2問:2番目に成績が良かったのはどれ?
次は2番目に成績が良かったのはどれかを聞きます。
実はこの2番目の質問が非常に重要なのです。
正解は1番です。
今度は最も成績が良い商品が結果を残しました。
そこで、次のように伝えます。
これまでつみたて投資平均法における「量」の重要性を理解してもらうために、「量」を軸に説明をしました。しかし、つみたて投資平均法の成績は「量」×「価格」で決まるので、つみたて投資平均法において最後の「価格」も同じように重要なのを忘れないようにしましょう。それは車の両輪の様にどちらも大切なのです。
成績が良かった順番
最後に成績が良かった順番を発表します。
⑧、①、⑥、⑦、③、②、⑤、④
いかがでしょう?
下がったり、上がったり交互になっています。真ん中の④と⑤が最下位と、最下位から2番目になっています。この順番を全て言い当てるのは非常に難しいでしょう。
⑧①の成績が良かった理由
ここからが本題です。⑧①の成績が良かった理由について、お客様に考えてもらいます。
まず、⑧が1番になれた理由は何でしょうか?
正解は「量」です。⑧はこの8本の中で、最も値段が下がっているため、一番「量」を買い込めたのです。⑧の最後の「価格」は、8本の中で最も低いです。しかし、「量」を最も買い込めたので、1位になれました。
次に、①が2位になれた理由を考えてもらいます。①は一番値上がりしてしまった為、買えた「量」は最も少なくなりました。しかし、最後の「価格」が高かったので、2位になれたのです。
つみたて投資平均法は、単純に上がればよく、下がったらダメという投資ではありません。「量」と「価格」の掛け算で決まります。「量」を増やして利益を出す方法があり、「価格」を高めて利益を出す方法があるのです。
どちらも重要なのは、最後の局面で上昇していることです。
つみたて投資平均法は序盤、中盤はどんなに下がってもよいのです。むしろ、「量」を買い込めるので、値下がりが続いた方が、終盤に成長が期待できるのです。