【会員】50万人いても誰も研究しない提案しない「ゴミの様な扱い」だったつみたて投資

日本に投資信託を提案できる証券外務員は50万人以上います。

2007年以降の人数の推移は以下の通りです。

ずっと外務員の数は50万人以上で推移しています。

それだけの人がいるのに、誰も本気でつみたて投資を研究しませんでした。

そして、積極的な提案も全く行われませんでした。

2011年に私が調べた結果、291の証券会社のうち、つみたて投資をHPで案内してるのはわずか13社でした。たったの4%です。

96%の証券会社はつみたて投資をHPに掲載すらしていませんでした。

金融機関にとって旨みのあるサービスは、どこも積極的に推進します。

しかし、約96%の証券会社がその存在をHPに掲載もしないということは、どれだけ金融機関にとってメリットがないかがわかるでしょう。

「ラクダくん」と呼ばれた証券会社のサラリーマン時代

私は2005年に新卒で三菱証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社しました。

三菱証券の投信積立は「らくだくん」というサービス名称でした。

出所:三菱UFJモルガン・スタンレー証券

私が三菱から他の証券会社に転職してつみたて投資の研究に没頭している頃、三菱証券の方から呼び出されて、「君はまだラクダ君の研究をしてるのか?笑」と度々バカにされたのを覚えています。

また、「いつまでもラクダくんの研究ばかりしていて、本当に大丈夫か?」と本気で心配してくれる方もいました。

後で聞いたのですが、私のあだ名は「ラクダくん」だったそうです。

今となってはいい思い出ですが、日々数字に追われる証券会社の営業担当者が、つみたて投資を提案したり積極的に推進するのは本当にあり得ないことでした。

2018年になっても7割以上は告知すらしてない・・・

2018年に証券会社で同様の調査を行いました。

2018年は186社の証券会社を調査しましたが、52社がつみたて投資をHPで告知していました。

約27%まで上がり、2011年の約4%より増えました。

しかし、2017年にイデコ・2018年につみたてNISAがスタートして、つみたて投資の普及は国家的な課題ともなっているにも関わらず、いまだに7割以上の証券会社はつみたて投資をHPで告知すらしていないのです。

どれだけ、証券業界にとってつみたて投資が魅力的でないかわかるでしょう。

本気で提案しないので、本気でつみたて投資を考えることもしませんでした。

それゆえ、「平均買い付け単価」の様な何の特徴もリスクも伝わらない説明が定着しても、誰もその問題点を指摘する人はいませんでした。

理由はつみたて投資ではビジネスにならないからです。

その結果、日本には「平均買付単価」を用いた間違った説明が定着してしまいました。

確定拠出年金の導入・継続教育でも、当たり前の様に「つみたて投資は平均買付単価が下がる手法です!」と言われていました。

間違った教育が行われても、誰もその問題に声をあげませんでした。

金融機関が儲からないので最も提案されない・最も研究されない「ゴミの様な扱い」の投資手法だったのです。

正しくつみたて投資を説明する人材育成が不可欠

私は金融業界で完全アウェーな状況の中、15年以上つみたて投資の研究・啓蒙に従事してきました。

つみたて投資の研究をしながら、間違った問題が定着している事に気づきました。

「間違った問題が定着している状況をなんとかしたい!」と使命感が高まりました。

しかし、つみたて投資の研究ではお金になりません。

ひたすらもがき苦しい耐える、非常に苦しい道のりでした。

つみたて投資は少額から出来るので、最も多くの人が取り組める資産形成の手法です。

最も簡単で、最も多くの人に役立つ最も重要な投資手法です。

そんな大事な方法なのに、「間違った説明」が定着し、誰も広めようとしないのです。

私はなんとか耐えて(途中で諦めても再起して)、ひたすら研究・啓蒙を続けてきました。

今、コロナの影響でつみたて社会への想い・使命感はさらに強くなっています。

コロナ前に想定していたよりも、確実に将来お金に困る人はさらに増えます。

今、2000名を超える仲間が出来ました。

しかし、まだまだ正しくつみたて投資を説明する伝道師はたりません。

経済的に厳しくなるお客様が増えるコロナ時代だからこそ、質と志の高いつみたて投資の伝道師の育成が急務です。

プロを変えて、つみたて社会を実現しましょう!

【4/25-26】DC金融教育フェスティバルを開催します

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